FPS・ゲーム用ネット回線比較ランキング
Q.「1ギガ」と「10ギガ」どっちを選べばいいの?
多くの方から「1Gbps(1ギガ)回線と10Gbps(10ギガ)回線のどちらが良いの?」というご質問をいただきます。
ここでの「1ギガ」「10ギガ」とはダウンロード速度を指しますが、管理人は様々な経験からネット回線に「ダウンロード速度」というのは求めていません。
それは「ダウンロード速度」というのは、あくまでもファイル等をダウンロードする際に「1秒間にどの程度の容量をダウンロードできるのか」という数値であり、ほとんどのゲームのプレイ時には「大量のダウンロードを必要としない」からです。
この数値はゲームのインストール時やファイルのダウンロード時などには多少有利に働くものの、多くの回線では「ベストエフォート(特定の条件下で測定した最大値)」を採用しており、そのダウンロード速度を保証するものでもありません。
それでは、何を参考にして回線を選べば良いのか?と疑問になると思います。
Q.何を基準に回線を選べばいいの?
みなさんは「光回線」や「10Gbps(ギガ)」という表記を参考に契約をしたのに、ゲームにラグが生じたり、敵が瞬間移動したような経験はないでしょうか?
それは、ほとんどの場合で回線の不安定な状況下で起こります。
管理人はオンラインゲームを快適に楽しむためには、「Ping(応答速度)」や「Jitter(応答速度のぶれ)」、そして何より「パケットロス(パケットが正常に送信されているかどうかを測る数値)」が重要な指標だと考えています。
プロゲーマーの多くも、この数値を非常に気にしており、パケットロスを常に測定するトッププロが多いのも事実です。
しかし、「Ping」や「Jitter」、「パケットロス」等の詳細な指標を公表している企業はまだ多くありません。
これらの指標に注目すると管理人が本当におすすめできるインターネット回線は3-4種類に限定されます。
それ以外の回線はキャッシュバックや携帯料金割引のような他のメリットはあるものの、ゲーム用途には適していないと考えています。
ネットでおすすめの回線を探すと7-8回線、多いところでは10以上の回線がおすすめされているサイトもありますが、そんなに多くの回線が同時におすすめされるのは不思議ですし、定期的にチェックしているのかも怪しいです。
Q.回線を決める時に絶対に注意するべき点
まず、上記でここまで「10ギガ回線」に警鐘を鳴らすのには理由があります。
「10Gbps回線(光クロス等)」は「パソコン側(ポート等)」「回線側(ルーター等)」「LANケーブル」等の周辺機器の整備も必要となります。
「LANケーブル」は数千円程度で購入が可能ですが、「ルーター」や「対応ポートが付いたマザーボード」を単体で購入をしようとすると、「10万円」近くの費用が掛かります。
(下記にルーター・対応ポート付きマザーボードの一例を掲載)
また、「ルーター等」の一部装置を回線業者から貸し出される場合もありますが、それはもちろん「利用料金」に内包されるものとなります。
回線に10万円以上の費用を掛けてしまって、パソコンやデバイスが古いモデルになるのは元も子もありません。
また、BTO等でパソコンを購入している方は、ほとんどが「1000BASE-T(1Gbps)」以下の「ポート」でしょう。
「10ギガ回線を契約した」と言って、「1ギガのLanケーブルを使っていた」「古いルーターで100Mbpsしか出ていなかった」という状況も数々見かけてきました。
それでは、「10ギガ回線」に全くメリットがないかというと、そういう訳ではありません。
もちろん、「安定するのであれば、回線速度は早ければ早いほど良い」というのも間違いではないです。
また、上記は「有線」でプレイしている場合の話で、各自の状況により「Wi-Fi」でゲームをしている方もいるでしょう。
「Wi-Fi」でゲームをしていたり、「スマホのネット速度も早くしたい」という方には「10ギガ回線」も選択肢に入ると思います。
一つ線引きをするのであれば、「パソコン」や「デバイス」は「完全な状態が揃った」という状況で、更に「回線にお金をかける余裕がある」場合には「10ギガ回線」を自信を持っておすすめ致します。
しかし、「一人暮らし」や「デバイスにも予算を残しておきたい」という方は、「無理して10ギガ回線を選ぶ必要は全くない」というのが、管理人の結論です。
また、当サイトがおすすめしている「Gaming+」は「お試し期間」もあり、非常に安心してプロゲーマー仕様の回線が試せます。
こちらを試してみて、問題がなければ「1ギガ回線」でも十分と言えるかもしれません。
Q.既に10ギガ回線を引いてしまった
また、「既に10ギガ回線を引いてしまったんだけど、良い解決方法はない?」というご質問もいただきます。
これに関してはいくつかのパターンに分けて回答をさせていただきます。
はじめに、以下の表は主な「Wi-Fi」と「LANケーブル」の仕様になります。
Wi-Fi仕様表
規格 | 最大速度 |
---|---|
Wi-Fi 5 | 3.5Gbps |
Wi-Fi 6/6E | 9.6Gbps |
Wi-Fi 7 | 46Gbps |
まずは「Wi-Fi」を使用している方は「ルーターの仕様」を確認します。
上記の表を見ても、「Wi-Fi 5」は回線の理論値から大きくかけ離れており、「Wi-Fi 6/6E」になると理論値に極めて近い速度が出る事がわかります。
回線自体が理論値の通りの速度が出る事も少ないと思いますので、まずは第一にご自身の「Wi-Fiのルーター」が「Wi-Fi 6/6E以上か」を確認する。
この時点で、「Wi-Fiのルーター」が「Wi-Fi 5」以下の場合には家電ショップでもネット通販でもいいので「Wi-Fi 6/6E」以上の製品を探し、購入を検討する。
次は有線で接続している方の確認事項に移ります。
LANケーブルカテゴリ別仕様表
規格 | 通信速度 |
---|---|
CAT.5 | 100Mbps |
CAT.5e | 1Gbps |
CAT.6 | 1Gbps(※1) |
CAT.6A | 10Gbps |
CAT.7 | 10Gbps |
CAT.7A | 10Gbps |
CAT.8 | 40Gbps |
※1:37m/55m以下は概ね10Gbps |
次に有線で接続している方は次の3点を確認します。
「LANケーブルのカテゴリー」「ルーターのポート」「パソコンのLANポート」を確認します。
最初に「ONU(光回線終端装置)」という「回線業者から貸し出されるルーターのような装置」から「ルーターに繋がってるLANケーブル」と「ルーターからご自身のパソコンに繋がってるLANケーブル」の二本の「LANケーブルのカテゴリー」を確認します。
このケーブルが「CAT.5e」以下の方は変更を視野に入れつつ、次の項目もチェックしてください。
二点目にパソコン側の「ポートの仕様」についてです。
ケーブルで当てはまった方も、全てのステップを確認してから変更の検討に移ってください。
次に「ルーターのポート」の確認をします。
「ご自身で購入されたルーター」等を継続して使用している場合には、ポートが「10GBASE-T(10ギガ)」に対応しているかを確認します。
ご自身のルーターに「10GBASE-T対応のポート」がない場合(入力のみが10G対応の場合も多い)には、前ステップの「10GBASE-T対応ルーター」が必要になります。
合わせて上記の「LANケーブル」の見直しもして、次のステップも確認してから購入を検討してください。
最後に「ご自身のパソコンのLANポート」の確認です。
購入したパソコンの「ネット規格」や「通信機能」の欄が「1000BASE-T」等の場合は「10ギガ」に非対応です。
(多くはここが「2.5GBASE-T」や「1000BASE-T」等で「10GBASE-T(10Gbps)」に非対応)
自作をしている方でもかなりの割合の人が「1000BASE-T(1000Mbps=1Gbps)」かと思います。
ここで気落ちしてしまう人も多いかと思いますが、最後まで気を落とさずに続きを読んでみてください。
この「LANポートの仕様」が「1000BASE-T」等だった場合には、まずは小さい事から検討を始めましょう。
ご自身のパソコンの「PCI-Express」に余りがあり、増設が可能な場合には下記のような外部「LANボード」を増設するという選択肢があります。
上記の製品は一例ですが、ご自身の環境にあった「LANボード」への変更を試みてみましょう。
また、ここで「ルーター」「パソコン」共に「10GBASE-T」だったけど、「カテゴリー5」のケーブルを使っていたという方はケーブルだけを変更してみましょう。
「ケーブルを確認」→「ルーターのポートの仕様を確認」→「パソコンのLANポートの仕様を確認」
上記の三点を確認して、問題の箇所を見直しますが、基本的にはパソコンやルーターが「1000BASE-T(1ギガ)」を使っていたという方が多いです。
また、パソコン側だけが問題な場合でもパソコンのパーツ取付けが怖くて出来ない方や「PCI-Express」に余りがない方もいるかと思います。
上記に当てはまる方は残念ながら次回にパソコンを買う際に「10GBASE-T」が付属したパソコンを購入する事をおすすめ致します。
また、当サイトのPC・BTOショップランキングでは、そういった「拡張性」や「10GBASE-T」等のハイエンドモデルを扱う素晴らしいBTOがありますので、是非とも検討に使ってみてください。
第1位 NURO光
![]() 引用元:NURO 光
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総合評価 | 96点 |
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速度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
安定性 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
戸建住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
集合住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
提供エリア | 北海道・東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城・愛知・静岡・岐阜・三重・大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・広島・岡山・福岡・佐賀 |
人口急増による障害などもあり大きく評価を下げたNURO光ですが、局所的な障害を除くと現在でも圧倒的なスペックを誇っている最強回線の一つです |
第2位 auひかりxGMO
引用元:auひかりxGMO
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総合評価 | 93点 |
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速度 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
安定性 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
戸建住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
集合住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
提供エリア | マンションタイプは全国(対象の集合住宅は公式サイトで確認できます) ホームタイプは岐阜・静岡・愛知・滋賀・三重・京都・奈良・和歌山・兵庫・大阪・沖縄以外の都道府県 |
年末の回線調査ではNURO光をしのぐパフォーマンスや夜間帯の抜群の安定性を誇った回線 「auひかり」ならプロバイダを問わずにおすすめしてる所も多いですが、ゲーマーが実際に選ぶ場合には「auひかり」でも「GMOのauひかり」に行き着くことになるかと思います |
第3位 Gaming+
![]() 引用元:Gaming+
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総合評価 | 90点 |
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速度 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
安定性 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
戸建住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
戸建住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
提供エリア | 全国(例外地域有り) |
上記回線とは別の視点で「ゲーマー向け」に圧倒的に「ラグの少ない」安定的な回線を扱っているプロゲーマー公認の回線 |
特殊 コミュファ光 ゲーミングカスタム
総合評価 | 特殊 |
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速度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
安定性 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
戸建住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
集合住宅 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
提供エリア | 愛知県・岐阜県・三重県・静岡県・長野県 |
顧客満足度5年連続No.1!【コミュファ光】![]() |
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中部地方限定の回線だが「ゲーミングカスタム」というオプションが選べる少し特殊な回線 「ゲーミングカスタム」回線の場合は平均するとNURO光を上回る回線速度となる 気になる方は下記リンクより「オプション」を選択 |
あとがき
現在、FPS等のゲーマー用回線でのおすすめは結局、「NURO光」に行き着くかもしれません。
しかし、「申し込みが出来ない地域に住んでいる」「NUROの速度が落ちている」というご質問いただいたので、回線について調査をしました。
NURO光で速度が落ちているという報告で気になる点として、「集合住宅」「人口密集地域」という二点に共通点がありました。
インターネット回線の構造上、同一地域に多くのユーザーがいると、回線状態が不安定・混雑になっているという事かもしれません。
ただ、報告の内容のお返事にはならないかもしれませんが、現状では「NURO光」は多くの場合で非常に無難な選択に入ってくるのも間違いないかと思います。
また、対象エリア外の方には「auひかり」も非常におすすめができます。
現在は上記ランキングの上から順に自分の状況に合わせて回線を選ぶのをおすすめしますが、他のサイトやご自身の信頼できるサイトで再度検索するのもいいかもしれません。